納豆クレープ 

「納豆クレープ」という存在を知ったのは、不味屋を立ち上げるずーっと前の事である。
「下北沢に店があるらしい」「どうやらおいしいらしい」等の情報は入手したのだが、実際に食べに行く機会を見つけられずに今日まで発表に至れなかったのは単に怠け症の性であると言うしかないような。
そんなこんなでしばらくの間実行せずにほっといた企画だったのだが、ようやく納豆パフェを試食しレポートするに至ったのは誠に喜ばしい限りである。

下北沢駅の北口を降りてちょっと歩くと行列のできているクレープ屋がある。そこに納豆クレープがあるという。
みんな納豆クレープ目当てで並んでるのだろうかと最初はびっくりしたが、よくよく様子を見るとほぼ全員普通のクレープを注文している。
行列が進みメニューが読める程近づいたところで、納豆とか明太子とかキムチといったメニューは別枠になっている。いわゆる変人向けメニューらしい。
20分程並びようやく順番が来る。店の人に向かい低い声で「納豆コーヒーゼリー生クリームプリン入り」と注文する。店員の眼が妖しく光る。
程なくして大きめのクレープを手渡された。外見はどうみても普通のクレープである。
早速かぶりついてみる。


分かりにくいが褐色の部分が納豆である。
納豆のネバネバが生クリームと合わさって白い糸状になり口の周囲に纏わりつく様はさながらモスラにでもなったかのようである。
しかし、そんな見かけとは裏腹に絶品なのである。納豆とコーヒーゼリーというのが不思議と近似的な味わいであり、生クリームがその風味をやさしく包んで違和感なく食べられるのである。
予想を意外にも覆された感じなのだが、納豆クレープはおすすめである。
みなさまにも是非体験していただきたいと思う。

 <不思議の謎を食わねばならぬ>

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